営業の英文レジュメ テンプレートと例文 (2026)
営業職の採用は、どこの国でも同じものを見ています。いくらの数字を持っていたか、それを何回達成したか、誰に売っていたか。この3つが数字で書かれていないレジュメは、経験年数に関わらず後回しになります。
日本の営業職にはもうひとつ固有の問題があります。「営業」という一語が、英語では新規開拓・既存顧客・法人・内勤でまったく別の職種名になることです。ここを訳し間違えると、職務経歴のすべてが違う役割として読まれます。以下は職種名の対応から成果の書き方まで、項目別に整理したものです。
サンプルが英語である理由
このページのレジュメサンプルはすべて英語で書かれています。実際にそれを読むのが英語圏の採用担当者であり、その前に書類を選別するATSも英語を前提に解析するためです。解説は日本語で、レジュメは英語で — 海外・外資系への応募に必要なのはこの形です。

営業のレジュメは数字の密度が高く、達成率・売上・件数・担当社数が各職歴にぶら下がります。1段組みなら、その数字が必ず担当した会社と期間の下に並びます。サイドバー型のテンプレートはここで壊れます。パーサーが列を先に読むと、達成率だけが別の勤務先に付いた状態で登録され、しかもそれは誰からも知らされません。
職種から探す
Contact & LinkedIn
氏名、業務用メールアドレス、電話番号(国番号 +81 から)、都市と国、LinkedIn。営業職はLinkedInを見られる確率が他職種より高いので、レジュメと肩書きが一致しているかを先に確認してください。証明写真、生年月日、性別、家族構成は入れません。日本の履歴書に必要な項目がそのまま減点対象になります。
Professional summary
3〜4行。営業の種別(新規開拓か既存深耕か)、業界、経験年数、そして代表的な達成率をひとつ。"Enterprise sales, 7 years in SaaS, JPY 240M annual quota, 118% average attainment across five years" のように、種別・規模・達成率が1文に入っている形が理想です。「お客様に寄り添う営業」のような姿勢の説明は、英語のレジュメでは評価対象になりません。
Work experience
職種名の対応がここで効いてきます。新規開拓営業は Business Development または New Business Sales、ルート営業は Account Management、法人営業は B2B もしくは Enterprise Sales、個人営業は B2C Sales、内勤営業は Inside Sales、代理店営業は Channel Sales または Partner Sales。「Sales」だけで済ませると、どの型の営業かが読み手に伝わりません。 社名にも1行の説明が要ります。海外の採用担当者は日本企業の規模を知りません。"Daiwa Shoji (industrial materials trading company, JPY 60B revenue, 1,200 employees)" のように、業種と規模を括弧で添えてください。これがないと、どれだけ大きな取引でも小さな会社の話として読まれます。
Key achievements
達成率が最も強い指標です。国をまたいでも意味が変わらず、比較可能で、面接で必ず聞かれます。"Achieved 112%, 124% and 108% of quota in FY2023–FY2025" のように複数年を並べると、一度きりの当たり年ではないことが示せます。 合わせて書くと効くもの: 担当社数と業界、平均取引規模、新規と既存の比率、受注までの平均期間、解約率や継続率。社内表彰は英語で意味が通る形にしてください。"President's Award, top 3 of 240 sales staff nationally" は伝わりますが、"社長賞" をそのまま訳した "President Award" は伝わりません。
Skills
手法とツールを分けます。手法は The Challenger Sale、SPIN、MEDDIC、ソリューション営業など実際に研修を受けたものだけ。ツールは Salesforce、HubSpot、kintone、Sansan、Marketo を名前で挙げます。ATSが照合するのはツール名です。 英語力はここに書いてください。TOEICのスコアは国内では通用しますが、海外の採用担当者にはほとんど知られていません。"TOEIC 890 (equivalent to CEFR B2–C1)" のように基準を添えるか、実際に英語で商談した経験を職歴側に1行入れるほうが確実です。
Education & certifications
大学名、学部、卒業年。日本の大学は海外での知名度が読み手によって大きく変わるので、国公立や難関私立であれば "one of Japan's top-ranked national universities" のような1行を添える判断もあります。ここは書きすぎると弁解に見えるので、1行にとどめてください。 資格は英語で意味が通るものを優先します。宅地建物取引士は "Licensed Real Estate Transaction Specialist (national qualification)"、日商簿記2級は "Bookkeeping Level 2 (Japan Chamber of Commerce)" のように、何の資格かが分かる形で書きます。普通自動車第一種免許は、営業に車を使う求人でなければ書く必要はありません。
ATS keywords
以下は英文レジュメにそのまま入れる英語のキーワードです。ATSは求人票に書かれた英語の文字列と照合するため、ここは翻訳せずに使ってください。
日本の履歴書と英文レジュメの違い
- 「営業」をすべて Sales と訳してしまい、新規開拓とルート営業の区別が消えること。英語では別の職種として募集されています。
- 達成率を書かず、売上金額だけを並べること。目標がいくらだったか分からない数字は、大きくても評価できません。
- 日本企業の社名を説明なしで並べること。読み手にとっては規模も業種も不明の固有名詞です。
- 職務経歴書をそのまま訳して、担当業務の説明が中心になること。英文レジュメで読まれるのは担当ではなく結果です。
- 証明写真、生年月日、性別、家族構成を残すこと。日本の履歴書の必須項目が、そのまま減点対象になります。
- TOEICのスコアだけを書くこと。基準を添えるか、英語で仕事をした実例を書いてください。
- 社内表彰を直訳すること。母数と順位がなければ、受賞の意味が伝わりません。
履歴書・職務経歴書と英文レジュメは何が違いますか。
別の書類だと考えてください。履歴書は写真と生年月日が入る定型フォーマットで、英語圏には対応するものがありません。職務経歴書は担当業務の説明が中心になりがちですが、英文レジュメは結果を先に書きます。分量は2ページまで、時系列は新しい順、そして各職歴の下に数字が並ぶ形が標準です。職務経歴書を翻訳するのではなく、書き直すつもりで取りかかるほうが早く終わります。
自分の営業は英語でどの職種名になりますか。
担当していた顧客で決まります。新規のお客様を取りに行っていたなら Business Development か New Business Sales、既存のお客様を担当して深耕していたなら Account Management、法人相手なら B2B または Enterprise Sales、個人相手なら B2C Sales、電話やオンライン中心なら Inside Sales、代理店経由なら Channel Sales です。複数を兼ねていた場合は、時間の配分が多いほうを職種名にして、もう一方を箇条書きで補ってください。
達成率を書けない場合はどうすればいいですか。
目標が明示されていなかった、あるいはチーム目標しかなかった場合は、代わりに規模と変化を書きます。担当社数、担当売上、前年比、新規獲得件数、継続率。"Grew a 45-account territory from JPY 180M to JPY 260M in two years" は達成率がなくても十分に読めます。数字がまったく出せない場合でも、担当した業界と会社規模だけは書いてください。
TOEICのスコアは書いたほうがいいですか。
日本国内の求人や日系企業の海外拠点であれば書く価値があります。それ以外では、TOEICを知らない採用担当者のほうが多いと考えてください。書くならCEFRの目安を添えるか、英語で商談・交渉した経験を職歴の箇条書きに入れるほうが説得力があります。スコアは能力の代理指標ですが、実例は能力そのものです。