教員・研究者の英文CV 書き方と例 (2026)

教育分野の採用は、3つを決まった順序で見ます。資格、授業の実績、そして大学であれば研究。どれかを下に埋めたCVは、そうでないCVに負けます。

国際学校や海外の大学に応募するなら、日本での経歴をそのまま訳すだけでは足りません。教員免許状、教員採用試験、常勤講師、塾・予備校は、いずれも日本の制度の中でしか意味が通らない言葉なので、一行ずつ言い換える必要があります。以下はその変換を項目別に整理したものです。

サンプルが英語である理由

このページのレジュメサンプルはすべて英語で書かれています。実際にそれを読むのが英語圏の採用担当者であり、その前に書類を選別するATSも英語を前提に解析するためです。解説は日本語で、レジュメは英語で — 海外・外資系への応募に必要なのはこの形です。

Teaching resume in the Chronicle template, with academic qualifications listed above teaching experience and exam outcomes

教員と研究者のCVは資格情報の密度が高くなります。学位、免許、研修、論文がそれぞれ日付と結びついている必要があるため、1カラムの構造が要ります。国際学校と大学の多くは応募書類をデジタルで選別するので、表組みで作った日本式の履歴書をそのままPDFにすると、資格と取得年が分離します。

職種から探す

Contact information

氏名(学術上の肩書きがあれば併記)、業務用メールアドレス、電話番号(国番号つき)、都市と国。論文があれば Google Scholar か ORCID のリンクを入れます。証明写真、生年月日、性別は外しますが、国際学校への応募では旅券の国籍を書くほうが実務的に有利です。多くの国が就労ビザの要件に学位の取得国や母語話者かどうかを組み込んでいるため、採用担当者が最初に確認する項目になります。

Professional profile

3〜4行で、担当校種(小学校、中学校、高校、大学)、担当教科、経験年数、そして根拠をひとつ。日本の校種は英語圏の区分とずれるので、学年に換算して書いてください。中学校は "lower secondary (Grades 7–9)"、高校は "upper secondary (Grades 10–12)" です。"Mathematics teacher, 6 years at upper secondary level, average university entrance examination score up 12% across three cohorts" のように書きます。

Academic qualifications

学位を新しい順に並べます。博士、修士、学士、そして教職大学院の学位。それぞれ大学、年、成績とともに書きます。教育学部の卒業と教員免許状は別の項目なので、分けて書いてください。学位はここに、免許は下の欄に置きます。年はすべて西暦にします。

Teaching experience

学校、職位、期間、担当教科と学年、そして結果。日本特有の雇用形態は一句で説明が要ります。教諭は "tenured public school teacher (appointed through the prefectural teacher recruitment examination)"、常勤講師は "full-time fixed-term teacher"、非常勤講師は "part-time instructor" です。塾や予備校の経験も落とさないでください。"private supplementary school (juku) — 180 students across 12 weekly classes, average score improvement of 18 points" のように規模と結果で書けば、国際学校の採用担当者にそのまま伝わります。共通テストの成績向上に触れるときは "the national university entrance examination" と一度説明を添えてください。

Research & publications

大学と研究職への応募ではこの欄が決め手になります。論文、学会発表、研究課題を一貫した引用形式で書きます。掲載誌の性格を必ず示してください。英文の査読誌はそのまま通りますが、国内学会誌は "peer-reviewed, Japanese-language journal" と添えます。科研費は "KAKENHI, Japan Society for the Promotion of Science (national competitive research grant)" と書けば、競争的資金の獲得実績として読まれます。研究課題番号も添えると検証可能になります。

Skills, training & memberships

教科の専門性、指導法、教室で使う技術、言語、そして研修と学会の会員資格。免許はここにまとめます。教員免許状は "Teacher's Licence, Type I (secondary, mathematics), Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Japan, 2019" のように書き、専修・一種・二種は Advanced / Type I / Type II と対応させます。国際学校への応募なら、IB研修の履歴(PYP・MYP・DP、Category 1/2/3)を独立した行に置いてください。母国の教員免許と2年以上の経験が国際学校の事実上の標準要件なので、その2つが一目で見えるかどうかが書類通過を分けます。海外で日本語を教えるなら、登録日本語教員や日本語教育能力検定試験の合格を同じ形式で書きます。

ATS keywords

以下のキーワードは翻訳しません。ATSが英文の求人票と照合する文字列そのものなので、あなたのレジュメにも英語のまま入っていて初めて一致します。

teachingcurriculum developmentlesson planningclassroom managementstudent assessmentresearchpublicationsa teaching licenceB.Edsubject expertiseacademic mentoringexamination

日本の履歴書と英文レジュメの違い

  • 教員免許状と教育学部の学位を1行にまとめること。別の項目で、別々に確認されます。
  • 教諭・常勤講師・非常勤講師を日本語の直訳のまま置き、雇用形態が判断できないようにすること。
  • 塾・予備校の経験を伏せること。担当生徒数と成績向上があれば、そのまま実績です。
  • 国内学会誌の論文を、掲載誌の性格を示さずに並べること。
  • 大学・短大への応募で論文と研究実績を落とすこと。
  • 免許取得年や在職期間を和暦で書くこと。
  • 国際学校への応募なのにIB研修歴を研修一覧の中に埋めること。

国際学校に応募するには何が必要ですか?

多くの国際学校は、母国の教員免許と2年以上の正規教育機関での経験を求めます。IB認定校であれば PYP・MYP・DP の研修履歴が事実上必須に近くなります。CVではこの3つがそれぞれ別の行で明確に見える必要があり、免許には発行機関と取得年を添えてください。

教員免許状は英語でどう表記しますか?

"Teacher's Licence, Type I (secondary, mathematics), MEXT, Japan, 2019" の形が最も安全です。専修免許は Advanced、一種は Type I、二種は Type II と対応させ、校種と教科を括弧で添えます。教員採用試験の合格は免許ではなく採用経路なので、職歴の欄で説明してください。

学校のCVと大学のCVはどう違いますか?

大学のCVは研究、論文、上位学位(修士・博士)にはるかに大きな比重を置き、分量も長くなります。学校のCVは授業経験、成績の結果、学級運営、教員免許を前に出します。同じ人が両方に応募するなら、セクションの順序を入れ替えた2種類を用意するほうが確実です。

海外で日本語を教えるには何を書けばよいですか?

登録日本語教員または日本語教育能力検定試験の合格(年つき)、日本語教育機関や大学での指導歴、担当した学習者の人数と水準(JLPTのレベル基準)、そして使用した教材とカリキュラムです。海外大学の日本語講師は修士以上を求めることが多いので、学位の欄を上に移してください。

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